「キーーンコーーンカーーンコーーン」 ヒット:さぁ、チャイムと共に「帰宅部」一斉下校が始まりましたよ。井上さん。 井上 :そうですね。みんな家が恋しいのか早歩きしてますよ。 ヒット:帰宅部ですから。早く家に帰りたくて必死でしょうね。 井上 :そのようですね。 ヒット:基本、家から学校までは30分かかるというわけですが。 井上 :30分ですか。結構ありますね。 ヒット:ちょっと話題変わりますがよろしいでしょうか? 井上 :全然いいですよ〜。 ヒット:なんとこの帰宅部がですね、ちょっと変わったルールがあるんですよ。 井上 :変わったルールですか。 ヒット:はい。途中何かに気を取られて足を止めてしまった生徒は、その時点で 「幽霊部員」となるそうです。 井上 :幽霊部員ですか。良い響きですねぇ。 ヒット:皆さんには気をつけてほしいです。 井上 :最初っからルールに書いとけって話ですよね。 ヒット:あ・・・そうですよね。書いとけばよかったですね。 井上 :このルールを挑戦者は知らないわけでしょ? ヒット:ま、そこらへんも「帰宅部」の楽しみの一つってわけで。 井上 :おや?数人の生徒がもう足を止めてしまったようですね。 ヒット:・・・始まってまだ5分も経ってませんよ? 井上 :あ、カブトムシですね。 ヒット:カブトムシ? 井上 :やっぱり皆さん、好奇心旺盛ですねぇ。 ヒット:ほんとですね。 木に止まってるカブトムシに数人が足を止めてしまったようですね。 井上 :そこまで珍しいものじゃないようにも思えますが。 ヒット:開始5分で幽霊部員になったのはこの人達だ! →→108〜81←←